脇の多汗症の最終手段は外科手術です。メスを使わない多汗症の治療としてはボトックス注射が代表的ですが、ボトックス注射は効果の持続期間が短く、根本的な治療にはつながりません。より効果的な治療法を望むのであれば、外科手術を検討したほうがいいでしょう。

脇の多汗症の外科手術で用いられるのは剪除法という方法です。もともとワキガの治療に使われる方法ですが、多汗症の治療にも効果があるとされています。剪除法は脇を切開し、汗腺の一つであるアポクリン腺を除去します。

アポクリン腺以外にもエクリン腺という汗腺がありますので、単純に考えると汗がそれまでの2分の1の量に減ることになります。この手術のメリットは、ボトックス注射と違って多汗症を完全に解消できる可能性があることです。またそもそもワキガの治療に用いていた方法ですので、多汗症と同時にワキガも治療することができます。

一方、剪除法にはデメリットもあります。例えば治療にかかる時間です。手術そのものは2時間程度で終了しますが、完全に普段の生活に戻るためには1週間程度の期間が必要になります。さらに傷跡が目立ったり、色素沈着が起こる可能性も否定できません。費用もボトックス注射より高額で、美容外科など健康保険を適用しないところで治療を受ける場合は30万円程度、健康保険が適用される場合でも5万円ほどはかかるとされています。手術後に後悔しないためにも、メリットとデメリットをよく見極めてから、外科手術をするかどうか決断するようにしましょう。